相棒猫たちに手作りごはんを作り続けて15年がすぎました。
手作りごはんを始めたきっかけは、次男猫が、どのキャットフードを食べても、とにかく、お腹がゆるかったこと。
彼のお腹のゆるさを何とかしたいとは思うものの、当時は「猫にはキャットフード」という視点しか持ち合わせていなかったため、長いこと、フードジプシーに苦しみました。
フードジプシーに終止符をうち、次男猫のお腹の調子を整えてくれたのが手作りごはんです。
視点をたくさん持つこと、選択肢の幅を広げることは、とても大切だと感じた出来事です。
「食が体を作る」「体は食べたもので作られる」と言われます。これは、人だけでなく、猫さんにも言えること。
ともに暮らす大切な猫さんに何を食べさせてあげたいですか?
健康・元気な猫さんを目指す「食」についてのお話のあれこれです。
皆様と暮らす猫さんの「食」についてのお悩みの解決につながるヒントになれれば、とても有り難く存じます。
ご相談者様としては、7歳になって、老猫さん用フードに替えた時、また食べなくなってしまったら困る、というお気持ちがあるそうです。
器に入れたドライフードが少なくなったら、その器に新しいフードをつぎ足して、常にいっぱいにしてあげている、という方もいらっしゃるかもしれません。
気温があがると、体温が上がります。体温が上がると、代謝が上がり、白血球も活発に動きだしますので、気温が高い季節は、デトックスを行うのに、絶好のチャンスといえます。
先日、手間抜きの方法のひとつとして、冷凍食品を使う、という方法をご紹介しました。
もうひとつ、ご紹介したいのが、缶詰の利用です。もちろん、人用の缶詰。
猫さんのための手作りごはんに使うお野菜がない。でも、お買い物に行くのも面倒!なんてこと、きっとありますよね。
「処方食でないフードをあげると症状がぶり返してしまう」というお声、よく聞きます。
日本で、現在の形状のドッグフードが発売されたのは1950年代、猫さん用ドライフードの発売は1970年のことです。
どのキャットフードを食べてもお腹がゆるかった ももちゃんのため、意を決してはじめた手作りごはん。
何をあげているかがわかる、という点で、とても安心な手作りごはん。ここ、私にとっては大きなポイントです。今は手作りごはん大好き!な相棒猫たちですが、手作りごはんへの切り替えには、なかなかの時間がかかりました。
年をとってからペットフードを食べなくなった」という猫さん、犬さん、少なくないようです。
猫さん、犬さんそれぞれに、ペットフードを食べたくない理由があるのでしょう。 食べてくれないのは心配。とにかく食べてほしい。
手作りごはんは栄養バランスがくずれて、犬や猫が病気になってしまうんじゃないですか?と聞かれることがあります。
そうお考えになる気持ち、とてもよくわかります。
私も、そう思っていました。
生後4ヶ月をすぎたばかりのももちゃんが私のもとに来てくれて、まだ間もない頃。
子猫さんには、子猫さん用フードしかあげてはいけない、と信じていました。
カラカラカラと袋から出して「はい、どうぞ」とあげられるキャットフードとは違い、手作りごはんは、作る、という手間がかかります。
毎日、手の込んだごはんを作っていたら、大変。
大切な相棒猫のために手作りごはんをあげはじめて、早14年。こうして「14年」と言葉にしてみると、よくも続いているものだと、我ながら感心します。
数年間、いわゆる「フードジプシー」だった私。
「フードジプシー」だった時間、本当にもったいなかったなぁと思っています。