大切な愛猫の死に想うこと。
私を苦しめていたのは、私自身のエゴでした。


福猫本舗・愛猫の死に想うこと
愛おしい長男猫・うめちゃんが天国に旅立って、4ヶ月になります。
19歳でした。

旅立つまで寸前まで、いつも通りに過ごしてくれていたうめちゃん。

いつものようにごはんを食べて、いつものようにトイレをすませ、いつもと変わらずに自分の寝床へ行き、体勢を整え、落ちついたあと、 2~3度、深い呼吸をし、静かに、とてもとても静かに旅立ちました。

深い呼吸の前、ひとこと「ニャー」と言ってくれたのは、彼なりの「さよなら」だったのかもしれません。

私にとっては、あまりにもあっけない最期の時。
福猫本舗・愛猫の死に想うこと
ごはんを食べられなくなったとか、足腰が弱ってきたとか、立てなくなったとか、病気になってしまい、この先、どうなるのだろう、 何をしてあげたらいいのだろう、という様々な心配を抱える時間も、 看病する時間さえもなく・・・の最期。

あまりにも突然の出来事に、呆然とするしかなかったこと、決して忘れることはないでしょう。

少しでも体調が悪いという期間があったなら、彼を見送るための心の準備ができたかもしれないし、覚悟のようなものを持てたかもしれないのにと、 そんな気配を少しも感じさせず、元気なまま、静かに旅立ってしまったうめちゃんに対して、「どうして?ねぇ、どうして?」と 恨みめいた気持ちさえこみあげてきました。

でもそれは、とても贅沢なこと。 今、ようやく、彼の旅立ちが、いかに素晴らしく、思いやりにあふれたものであったかを強く感じています。
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病気知らずの、享年20歳。

私を、しあわせで満たし、私の人生を導いてくれたうめちゃん。

病院通いも必要ない、お薬をあげる必要もない、旅立つその日まで、私が作ったごはんを食べてくれて、日課になっていた歯磨きをさせてくれて、何よりも、苦しむ姿を見せることなく旅立ってくれた彼。

それは、私に対する、何よりも大きなプレゼントだったのだと、今にしてわかるようになりました。 立派な最期だったのだと、思えるようになりました。

うめちゃんが大好きだったとうもろこしの季節が終わり、そろそろ、おいしい栗が食べられるね、なんて言っていた矢先の旅立ち。
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残念ながら、ほくほくの栗を食べてもらうことはかなわなかったけれど、でも、毎日、心をこめて作ったごはんを食べてもらえたことはつまり、愛情こめて、ごはん作りをさせてもらえたことだと、とても有り難くて、しあわせで、とても楽しいことだったと、そう思えるようになりました。

彼の体のあたたかさ、ぬくもり、重さを感じながらの歯磨きも、日々のコミュニケーションのひとつとして、楽しませてもらえたなと思えます。

この、有り難い日々だった、楽しい毎日だったという想いに至るまでは、苦しみも伴いました。

あともう少しで20歳。
あともう少しだったのに・・・という想い。
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これはもう、私ののエゴでしかありません。 20歳という年齢は、単なる区切りでしかないのに。 しかもこの区切りは、私の中にだけある勝手な区切りでしかないのに。

あと1年、元気でいてほしかった。 あと1年、楽しく暮らしてほしかった。 きっと、うめちゃんが、何歳で生を閉じたとしても、この同じ願いは胸にこみあげるものだったでしょう。

自分のエゴが、私自身を苦しめていたことに気が付き、少しだけ冷静になれた時、うめちゃんに対して、ようやく大きな大きな感謝がこみあげてきました。

うめちゃんがいてくれることで、どんなに楽しかったかを思い、いかにしあわせだったかをかみしめ、こんなにもかけがえのない日々は、何事にも替えがたい、素晴らしい貴重な時間だったことに思い至るのです。
福猫本舗・愛猫の死に想うこと
長生きしてくれることは、もちろん、私の大きな願いではあったけれど、病気知らず、お薬いらずで、健康・元気に生きてほしい、というのも、私の大きな願いでした。

うめちゃんは、その願いを、立派にかなえてくれたのだと思えるようになりました。

うめちゃんと出会って以来、痛いほどに愛おしいうめちゃんのしあわせ・快適は何? こんなにも、心豊かに、楽しく、しあわせな時間をくれるうめちゃんへの恩返しのためにできることは何?

19年間、そのことばかり考え、学び、そして実行してきました。
福猫本舗・愛猫の死に想うこと
小さな後悔はあるものの、私は、私の実力を出し切って、やれることはすべてやった、という想いがあります。 うめちゃん、ごめんね、これ以上のことはできなかったよ・・・、という想いです。

うめちゃんが旅立った9月10日から、4ヶ月という時間が経過し、私にとって、うめちゃんが、いかに大きな存在であったかを改めて感じつつ、 病気ひとつせず、19年の生涯を生きてくれた彼に、心からの感謝を伝える毎日です。

うめちゃんは、いる場所を替えただけ。 今は、私の胸の中、今までの通り、おだやかに過ごしてくれています。
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19年前、私の住むマンションの駐車場で、 一晩中、必死さを感じさせる声でなき続けていた猫。

朝になり、私の部屋の前に来てくれた猫。

とりあえず、保護したものの、彼が元気になったら、どなたか、大切に育ててくださる方を見つけようと思っていたのに、一晩一緒に過ごしただけで、離れがたくさせてくれた猫。

一緒に暮らしてもらうことを決めて、この子のしあわせのために、何ができる?を考えた私の、その後の人生を、大きく変えてしまった猫。

日々、私を導いてくれたうめちゃん。

うめちゃんと出会わなければ、今の私はありません。 それだけ大きな影響を、私に与えてくれた猫でした。
猫さんや、犬さんと暮らしていらっしゃる方すべてが、毎日、彼、彼女から、しあわせな尊い時間をもらっていることと思います。

その一瞬一瞬は、何事にも替えることのできない、とてもとても貴重な時間です。 しかし残念ながら、その時間は永遠に続くものではありません。 だからこそ、その一瞬一瞬を、大切に楽しみ、大切に慈しまなければならないのだと感じています。

皆様、どうぞ、ともに暮らす猫さん、犬さんに、感謝を伝えてあげてください。 そばにいてくれること。 ただそれだけで、私たちが、どんなに大きなしあわせをもらっているかを、伝えてください。 その想いはきっと、ますます、猫さん、犬さんをしあわせにしてあげられるものと思います。



福猫本舗・鈴木美由起 令和5年2月10日 記





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 ご覧いただければ有り難く存じます。




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