Vol.33
猫さんは、暮らし慣れたお家でのお留守番がいちばんです。
お留守番している猫さんのもとにお邪魔して、猫さんのストレスのないお留守番のための
サポートをさせていただく猫さん専門のキャットシッターとして、16年になります。
キャットシッターというサービスをはじめてご利用くださるお客様の声で多いのが
「猫さんが、ペットホテルにお泊まりしてのお留守番で、体調を崩してしまった」というもの。
犬さんのように一緒に旅行ができれば、そんなにしあわせなことはないのだけれど、
例外はあるものの、ほとんどの場合、そうできない、そうすべきではないのが、猫さんという生きもの。
私自身、相棒猫ぱちゃさんをペットホテルにあずかっていただいて、苦い経験をした一人。
ぱちゃさんをあずかっていただいた際、ホテルのスタッフの方々は、ケージの隅にじっとうずくまったまま、
動こうとしないぱちゃさんに、手でごはんをあげようとしてくださったり、
おもちゃで遊んで気分を盛り上げようとしてくださったり、とても細やかな配慮をしてくださいました。
それでもやはり、ごはんも食べず、おしっこさえも我慢していたというぱちゃさん。
ぱちゃさんは、大らかで、人なつっこい子だと思っていただけに、
そんなぱちゃさんの様子を聞き、とても申し訳ないことをしてしまったと、今でも心が痛みます。
ケージが駄目だったとか、スタッフさんの対応が悪かったとかでは、決してありません。
スタッフさんの心配りは、とてもよく伝わってきました。
ぱちゃさんが、うずくまったままの時間を過ごした原因は、
「猫さんはそもそも、環境の変化への対応がとても苦手」だというところにあります。
当時は、その辺りのことがよくわかっていませんでした。
でも、今ならわかります。
キャットシッターとしてお世話させていただいている猫さんの
ご家族様の経験談をうかがえばうかがうほど、猫さんの場合、住み慣れたお家でのお留守番がいちばん!
を、強く実感するのです。
これからの時期、ご旅行や帰省など、お出かけになる機会も増えるかもしれません。
その場合にはぜひ、
猫さんがお留守番できる手立てを考えていただきたいと思っています。
お近くに、プロのペットシッターさんはいらっしゃいませんでしょうか。
お友達に、ごはんのお世話、トイレのお掃除、猫さんの遊び相手をお願いできませんでしょうか。
お留守番してくれている猫さんのお世話をしてくださる方を
見つけていただくことで、猫さんは、
快適にお留守番してくれるものと思います。
■福猫本舗
猫さんの食と快適暮らしのアドバイザー
ペット食育協会・ペット食育上級指導士 鈴木美由起
愛猫さんに、ワンランクアップの暮らし、させてあげませんか?
猫さんに、毎日をしあわせに、快適に過ごしてもらうためにできること、猫さんに、毎日を機嫌よく健康・元気に過ごしてもらうためにできること、
たくさんあります。
猫さんについての情報・知識の有無、猫さんとの関わり方で、猫さんの暮らしの質に差がでることもあります。
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