VOL.23 うめちゃんの過去/2004年1月8日・木曜日(出会いから75日)




友人に誘われ、マンションそばの小料理屋さんへ。
おいしい和食を食べさせてくれるお店だ。
行くたびに、一緒に暮らしている大切な猫さんの写真を見せてくれる、猫好きのご夫妻が切り盛りしている。

自然と話はご夫妻と暮らす猫の話へ。
シロと名付けられた猫さんが、野良猫だったことを今日はじめて知った。

私も、去年野良猫を保護したこと、とても不思議な出会いだと思っていること、私のところに助けを求めてやって来たのだと信じていること、その猫にうめちゃんと名前を付けたこと、出会った時は、左目が膿のようなものでくっついて開かなかったので、つぶれているのかと思ったこと、もう左目は一生開かないのだろうと思っていたこと、そう思っていた目が開いた時は涙が出るほど嬉しかったこと、今はすっかり元気で、いつも私のそばを離れずにいてくれて、私がお風呂を出るまで、お風呂のドアの外で待っていてくれること、毎晩一緒に眠るのがとても幸せなこと、朝起きた時、そばにうめちゃんがいるだけで、元気が出ること…、とにかくうめちゃんと出会えたことが本当に幸せで、うめちゃんがそばにいるだけで心がう~んとあったかくなって…、普段はあまり口数の多い私ではないのに、的確な奥様の相づちにも励まされ、とにかく思いつくままに、うめちゃんについての想いを語ってしまった。

奥様はとても優しい人で、うめちゃんが、きちんと選択した上で私のところに来たのだという私の主張を理解し、大きく何度も頷いてくれた。
そして、うめちゃんが野良猫ではなく、きちんとした居場所と毎日のごはんがある猫になれたことを喜んでくれた。
奥様の新しい優しさに出会えた。
ありがとう、奥様。





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