VOL.12 一難去って、また一難/2003年11月14日・金曜日(出会いから19日)





相棒猫日記

うめちゃんの目が開いた喜びも束の間、またまた問題発生。

うめちゃんのお尻から白いものが出てきた。米粒のような形をした、でももっと小さなもの。

虫だろうか…。
お尻から出てきた、とはいうものの、出てくるところを見たわけではない。夢中で遊んでいる後ろ姿を見ていて、偶然見つけたのだ。

そこにあった、ということは、お尻から出てきたと考えるのがいちばん自然だろうという感じ。
「これはたいへん」と病院へ。
先生は、私の話を聞いただけで、すぐに「条虫が出てきたのだ」と診断。

条虫? 初めて聞く言葉だった。
どうやら、たくさんの体節がつながっている寄生虫で、さなだひものように細長いので、昔からサナダムシとも呼ばれているらしい。
今回、お尻から出てきたのは体のほんの一部であって、お腹の中には、長~い虫が住んでいるのだという。
何だか気味が悪い。こちらの体が痒くなりそうな話だ。
回虫駆除だけでは足りなかったということか。
やはり野良ちゃん生活は、体のあちこちにいろいろな弊害をもたらしてしまうらしい。
小さな体で、目に見えない、いろいろなものとたたかっているうめちゃんを、私は切ない想いで見つめるしかなかった。

駆除のための薬をもらい、帰宅。
これで、野良ちゃん生活の名残とも言えそうな「いろいろなもの」がなくかればいいのだが…。

条虫がいることによって引き起こされる症状としては「元気がない」「下痢気味である」「吐き気がある」など、という説明を受けたが、うめちゃんの様子を見ていると、さいわいにも、どれひとつとして当てはまるものはない。
とても元気に過ごしてくれている。頑張ろうね、うめちゃん。




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