Vol.63
嫌がるから、かわいそうだから、やめるは優しい?
猫さんには、いつも元気で快適に過ごしてほしいですよね。
治療のための病院通いや、毎日の投薬は、猫さんにとってはもちろんのこと、私たちにとっても、決して楽しいことではありません。
むしろ、できるならば避けたいもの。
そのためにできることは?
あります。
まずは、ともに暮らす猫さんに対して、私たちがやりがちな「 嫌がるから、やめる」「かわいそうだから、やめる」をやめること。
たとえば、ブラッシングが苦手、嫌い、という長毛猫さんは少なくありません。
ここで、「嫌がってかわいそうだから、ブラッシングはやめる」という選択肢をとってしまえば、猫さんの体のあちこちに毛玉ができて、やがてそれは、猫さんの体を覆う、よろいのような固まりになってしまいます。
よろいに覆われれば、皮膚の呼吸が妨げられ、いずれ、皮膚に疾患が現れても不思議ではないでしょう。
ここで「ブラッシングは嫌がるけれど、毎日、少しずつでも慣れてもらおう」という選択肢にかえれば、よろいをまとった猫さんにはならないはず。
また、すべての猫さんに必要な歯磨きについても、同様のことがいえます。
「嫌がるから、やめる」「かわいそうだから、やめる」を選択すれば、口内の菌が、体の中に入り込み、やがて、何らかの不調につながる可能性は決して否定できるものではありません。
一見、嫌がることをやめることは、猫さんにとって、やさしいことのように見えるものですが、実は、「嫌がるから、やめる」「かわいそうだから、やめる」を、やめることのほうが、猫さん、犬さんの健康にとっては、とても重要なことなのだと思います。
「嫌がるから、やめる」「かわいそうだから、やめる」をやめて、猫さんの健康を守ってあげませんか?
■福猫本舗
猫さんの食と快適暮らしのアドバイザー
ペット食育協会・ペット食育上級指導士 鈴木美由起
愛猫さんに、ワンランクアップの暮らし、させてあげませんか?
猫さんに、毎日をしあわせに、快適に過ごしてもらうためにできること、猫さんに、毎日を機嫌よく健康・元気に過ごしてもらうためにできること、
たくさんあります。
猫さんについての情報・知識の有無、猫さんとの関わり方で、猫さんの暮らしの質に差がでることもあります。
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