Vol.43

猫とライオン、ゴロゴロが上手なのは？

気持ち良さそうに眠っている猫さんをなでなでさせてもらうと、多くの猫さんが「ゴロゴロ」という、素敵な声を聞かせてくれますよね。

人の耳には、何とも心地良い声・・・。

猫さんは、生後一週間を過ぎる頃には、「ゴロゴロ」とのどをならし始めるそうです。

子猫さんは、ゴロゴロと言うことで、お母さん猫さんに対して「ちゃんとおっぱい飲めているよ」を伝え、一方のお母さん猫さんは、子猫さんのゴロゴロを聞くことで、子猫たちに母乳が行き渡っていることを確認するのだということ。

素晴らしい親愛のコミュニケーションですよね。

おとなになった猫さんが、ともに暮らす私たちに対して、ゴロゴロとのどをならし、親愛の情を示してくれるのは、この、子猫さん時代の、子猫さんの気持ちが、そのまま残っているのだろうと推測されています。

猫さんと同じ「ネコ科」に属するライオンさんやトラさんも、のどをならすことが知られていますが、猫さんほどに上手ではない、という報告があります。

ライオンさんやトラさんよりも、猫さんのほうがゴロゴロ上手だなんて、とても興味深いですよね。

その報告を読み進めると、猫さんは、息を吐く時にも、息を吸う時にも、のどをゴロゴロ言わせることができますが、ライオンさん、トラさんは息を吐く時、かろうじて、その振動で音を出すことができる、という程度なのだそうです。

さらに！
猫さんは、しっかりと、口を閉じたままでも、あるいは、お母さん猫さんのおっぱいを口にふくんだままでも、規則正しい呼吸をすることができ、それに合わせて、何時間でも、のどをならし続けることができる、と記されています。

猫さんのゴロゴロ音を聞かせてもらうのは、何とも気持ちのいいもの。

ゴロゴロ音の周波数は25ヘルツ程度とも言われており、これは、副交感神経を優位に立たせてくれる周波数なのだそう。

猫さんのゴロゴロを聞くだけで、リラックスできて、優しい気持ちになれるのは、こんな理由があるのですね。

まだまだ、わからないことが多い、と言われる猫さんのゴロゴロではありますが、猫さんという生き物が、私たち人間と暮らすようになった時、お互いのコミュニケーション手段のひとつとして、上手にのどをならすことができるようにしてくれた、神様の素敵な計らいなのではないか、なんて思ってしまいます。

■福猫本舗
猫さんの食と快適暮らしのアドバイザー
ペット食育協会・ペット食育上級指導士鈴木美由起

猫さん、犬さんに、毎日を健康・元気に過ごしてもらうために、良質な食事を整えてあげることは、とても大切なことです。
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