「かわいそうだからやめる」「嫌がるからやめる」をやめる
猫さん、犬さん、鳥さんに、フェレットさんや他の動物さんたち・・・。
私たちがともに暮らす動物さんたちとは、必ずや、何等かの縁があって、出会っているのだとうなと、そんなことを考える日々。
せっかくご縁があって、出会い、ともに暮らす猫さんや犬さんには、元気に、そして、健康に過ごしてもらいたいものですよね。
そのためにできることのひとつが、「嫌がるから、やめる」「かわいそうだから、やめる」をやめること。
たとえば、ブラッシングが苦手、嫌い、という長毛猫さんは少なくありません。
長毛猫さんだからこそ、とても大切なブラッシングなのに・・・。
ここで、「嫌がってかわいそうだから、ブラッシングはやめる」という選択肢をとってしまえば、猫さんの体には、あちこちに毛玉ができて、やがてそれは、猫さんの体を覆う、よろいのような固まりにまでなってしまいます。
よろいに覆われれば、皮膚の呼吸が妨げられ、いずれ、皮膚に疾患が現れても不思議ではないでしょう。
この選択肢を「ブラッシングは嫌がるけれど、毎日、少しずつでも慣れてもらおう」というものに替えれば、よろいをまとった猫さんにはならないはず。
また、すべての猫さんに必要な歯磨きについても、同様のことがいえます。
「嫌がるから、やめる」「かわいそうだから、やめる」を選択すれば、口内からの菌が、体の中に入り込み、やがて、何らかの不調につながる可能性は決して否定できるものではありません。
嫌がることをやめることは、猫さんにとって、やさしいことのように思えるものですが、実は、「嫌がるから、やめる」「かわいそうだから、やめる」を、やめることのほうが、猫さん、犬さんの健康にとっては、とても重要なことなのだと思います。
■福猫本舗
猫さんの食と快適暮らしのアドバイザー
ペット食育協会・ペット食育上級指導士 鈴木美由起
猫さんの快適、健康・元気を守るためにできるケアはたくさんあります。
おうちでできるケア、おうちでなければできないケアを、猫さんに負担なく行うためのコツをお伝えする講座です。
猫さんへの、毎日の接し方、関わり方で、猫さんのしあわせ度は、大きく変わります。
猫さんに、しあわせな毎日を過ごしてもらいましょう。
猫さんのしあわせは、私たちのしあわせでもあります。